JACKS and KNOBS
External Clock In
外部クロック入力。このジャックにクロックをパッチすることでシーケンサーが外部クロックに同期します。
Transport Control
Run/StopジャックはトリガーでRunとStopを切り替えます。真ん中と右側がリセット入出力ジャックです。 リセットシグナルを受けると、その直後のクロックによって4つのトラック全てをシーケンスの最初にもどします。
Run/Stop Button
Transport Option Button
トランスポートのオプション設定ボタンです。ボタンを押した後にエンコーダーを押すか、ディスプレイ下の3つのボタンを押して以下の設定項目から選択します。
・トラックごとのクロック分割数(1-32、37, 48, 59, 64, 73, 80, 89,96から設定可能)。
・シーケンスの方向(通常の前進、往復、ランダム、ランダムウォーク)
選択後、エンコーダーを回して設定を変更してください。
またこのボタンを押すと、選択したトラックのローテーションを行うことができ、エンコーダーで回したステップ数(r.xxと表示)だけシーケンスを前後にずらします。
Reset Button
Clock Control
内部クロック・外部クロック切り替え用のボタンと、内部クロックのスピードコントロールノブ/CV入力です。CV入力はアッテインバータつき。
Assignable Controllers
コントロール先をアサイン可能な2系統のノブ/CVです。CH Bのノブはバイポーラーになり、中心がゼロに対応します。アサイン可能なのはページボタン、またはShift+ページボタンで選択できるステップごとのパラメータ9種類です。"A"か"B"のどちらかのボタンを押しながらアサインしたいトラック、ページのボタン(もしくはShiftを押しながら)を押してください。アサインは異なるトラックの異なるパラーメタを複数選択することもできます。
アサインするパラメータを選択してから、"A"または"B"ボタンを押しながらスライダーを動かすことで、各コントロールの効く強さをステップごとにコントロール可能です。アサイナブルコントロールに対して各ステップごとにアッテネータがついていることになり、非常に複雑なステップパラメータのコントロールが可能になります。
Display
スライダーやオプションの設定値などを表示するディスプレイです。
Copy/Paste Button
コピーペーストボタンです。このボタンを押しながらページセレクトボタンを押すことであるトラック/ページのデータをコピーできます。この時ボタンは赤色になります。ペーストは、ペーストしたいトラック/ページを選択し、Copy/Pasteボタンを押しながらページセレクトボタンを押してください。
Copy/Pasteボタンを押しながらトラックボタンを押すとトラックごとのコピー・ペーストも同様に可能です。
Load Button
プリセットのロードボタンです。このボタンを押し、エンコーダーでプリセットを選択し、ロードボタンを再度押すことで選択したプリセットをロードできます。プリセットはトラック1がリセットされるタイミングでロードされます。
Save Button
プリセットのセーブボタンです。このボタンを押し、エンコーダーでセーブ先を選択して再度セーブボタンを押すことで選択したプリセットにセーブします。
Preset CV Input
プリセットをCVでコントロールするジャックです。
- 5V以上の電圧が入るとシーケンスがリセットするごとに次のプリセットに進みます。
- 4.32V-5Vの電圧が入るとシーケンスがリセットするごとに前のプリセットに進みます。
- 0.16V - 4.32vの電圧では、シーケンスがリセットするごとに電圧の値に従ったプリセットに進みます。
選択されたプリセットナンバーがディスプレイに表示されます。
Track Select Button
エディットしたいトラックを選択するTrack Selectボタンです。また、Shiftキーを押しながらこのボタンを押すと、トラックのミュート/アンミュートができます。
2回押すと、トラックごとにトラックオプションの設定ページに移行します。トラックオプションページに移行すると、ディスプレイの最初の2桁はトラックのステップ数、3桁目はクォンタイザーのルート、4桁目はスケールを示すようになります。 トラックオプション設定ページではエンコーダーを押すか、ディスプレイ下の3つのボタンを押して、設定項目を選択します。その後エンコーダーを回して設定項目の値を設定してください。
Outputs
トラック1〜4のCV/Gate出力です。一番右はクロック出力です。
CV Page Select
スライダーでCV出力の電圧値を設定する時に押すボタンです。スライダーが高いほど高い電圧がCV出力から出ます。このページ選択時にエンコーダーを押すと、ゲートがアクティブなステップのみLEDが点灯するのでエディット時に便利です。
Slide Page Select
スライダーでステップごとに、CV値のスルー(Slew)の量を設定する時に押すボタンです。スライダーが高いほど、そのステップで設定したCVの値に移り変わるまでに時間がかかるようになります。このページ選択時にエンコーダーを押すと、ゲートがアクティブなステップのみLEDが点灯するのでエディット時に便利です。
Speed Page Select
スライダーでバースト時のスピードをステップごとに設定する時に押すボタンです。このページ選択時にエンコーダーを押すと、バーストがアクティブなステップのみLEDが点灯するのでエディット時に便利です。
Gate Page Select
スライダーでゲート出力を設定する時に押すボタンです。スライダーが一番低い位置だとゲートは出力されず、少し上の位置にすると短いゲートシグナルが出力されます。スライダーが高い位置にいくほど出力ゲートは長くなり、一番高い位置で次のステップとつながる(タイ)長いゲートを出力します。
またShiftを押しながらこのボタンを押すと、ゲート確率の設定になります。ゲートONのステージでこのゲート確率のスライダー=0に設定すると、必ずゲートが出力されます。スライダーを上げるほどゲートが出力される確率が減り、一番上で全く出力されなくなります。
Count Page Select
スライダーでバースト時の連打数をステップごとに設定する時に押すボタンです。ただし、Speedの値を0以外にしないとバーストは起きません。このページ選択時にエンコーダーを押すと、バーストがアクティブなステップのみLEDが点灯するのでエディット時に便利です。。
またShiftを押しながらこのボタンを押すと、バースト確率の設定になります。バーストONのステージでこのバースト確率のスライダー=0に設定すると、必ず設定したバーストが出力されます。スライダーを上げるほどバーストが出力される確率が減り、一番上で全く出力されなくなります。
Delay Page Select
スライダーでゲートの遅れをステップごとに設定する時に押すボタンです。このページ選択時にエンコーダーを押すと、ゲートがアクティブなステップのみLEDが点灯するのでエディット時に便利です。。
またShiftを押しながらこのボタンを押すと、ステップリピート数の設定になります。ステップリピートは、指定した回数だけそのステージを繰り返します。0-7でステージごとに設定可能です
Range Button
現在のスライダーが示すオクターブのレンジを変更するためのボタン。0-8V,0-5V,0-2V,1-3V,2-4V・・・と選択可能です
Shift
シフトボタンです。
・シフト押しながらClockボタンを押すと、大きなスピードノブがロックされ、ライブ中の誤操作などを防ぎます。
・シフトとエンコーダー押しながらRangeを押すとプリセットの前後で移動します。
・シフトとエンコーダー押しながらひとつスライダーを動かすと全ステッップが同じように変化します。
Initialize/Randomize Button
Initを押しながらページセレクトボタンを押すと、そのパラメータシーケンスが初期化されます。Randを押しながらページセレクトボタンを押すと、パラメータシーケンスがランダマイズされます。
Sliders
メインのパラメーターをステップごとに設定するためのスライダーです。
※下記はファームウェアバージョン2.01に基づく説明になります。2017年以前に当店で購入されたものは無料でファームウェアアップデートを行います(送料お客様負担)。購入時の注文番号を添えてメールにてご連絡ください。ファームウェアバージョン2以降では、INITとCLOCK MODEボタンを押すとバージョンが表示されます。
※ファームウェアバージョンが2番台となり、ゲート確率、バースト確率、ステップリピートの3パラメータの追加、ランダムウォークがシーケンスモードに追加、ローテーション機能、プリセットのCVコントロール機能などの追加が行われました。
Stillson Hammer Mk IIは、リアルタイムの音楽パフォーマンスにも向いた4トラックのCVゲートシーケンサーです。各トラックのシーケンスを決定する以下の9種類ものパラメーターを、16本のスライダーを用いてステップごとに簡単に打ち込んでいくことができます。
- CV: CV出力の電圧を設定します。内蔵クォンタイザーも適用可能です。
- Slide: そのステップで設定したCVの値に移り変わるまでにかかる時間を設定します。
- Gate: スライダーが0だとゲートは出力されず、スライダーが高い位置にいくほど長いゲートを出力します。一番高い位置で次のステップとつながる(タイ)ゲートになります。
- Speed: バースト時のスピードを設定します
- Count: バーストのトリガー数を設定します。
- Delay: ゲート出力の時間的な遅れを設定します。
- Gate Probability: Shiftを押しながらGateボタンを押すと、ゲート確率の設定になります。ゲートONのステージでこのゲート確率のスライダー=0に設定すると、必ずゲートが出力されます。スライダーを上げるほどゲートが出力される確率が減り、一番上で全く出力されなくなります。
- Burst Probability: Shiftを押しながらCountボタンを押すと、バースト確率の設定になります。バーストONのステージでこのバースト確率のスライダー=0に設定すると、必ず設定したバーストが出力されます。スライダーを上げるほどバーストが出力される確率が減り、一番上で全く出力されなくなります。
- Step Repeat: Shiftを押しながらDelayボタンを押すと、ステップリピート数の設定になります。ステップリピートは、指定した回数だけそのステージを繰り返します。0-7でステージごとに設定可能です
まずトラックボタンでエディットしたいトラックを選択し、ページセレクトボタン(またはShiftとの組み合わせ)でエディットしたいパラメータを選択し、スライダーでステップごとに値を設定していくのがSH MKIIでの通常のエディット方法になります。トラックやページのコピー・ペーストもボタンによって簡単に行えます。ディスプレイにはアクティブなステージでの現在選択されたページパラメーターの値が順々に表示されていきます。
またSH MKIIには2系統のCV入力と対応するマニュアルノブがあり、ページボタン、またはShift+ページボタンで選択できるステップごとのパラメータ9種類をモジュレーションすることができます。パラメーターはどのトラックからでも、何種類でも同時に(しかもステップごとに強さを変えて)選択し、コントロールすることできます。CV入力にはSH MKII自身のCV出力をパッチしても構いません。
シーケンスデータは32のプリセットに
セーブ・ロード可能です。またMemory CV Inputジャックを用いて
プリセットのCVコントロールが可能です。ボタンやロータリーエンコーダー、LEDやディスプレイの力を借りて快適にシーケンスを打ち込んでいくことができます。
またページパラメータ以外に、トラックごとに以下のような操作や設定が可能です。
- ミュート(シフト押しながらトラックボタン押下)
- クロック分割数の変更(トランスポートオプションボタンから)
- シーケンスの方向(トランスポートオプションボタンから)
- トラックの長さ(トラックオプションから)
- クォンタイザーのスケールやルート(トラックオプションから):
選択できるスケールは次のようになります(一番右の文字はディスプレイ上の表示)
Quantizer off --
All Semitones 12
Major |-|
Minor |-|.
Dorian d
Lydian L
Phrygian P
Mixolydian Y
Locrian l
Fifths and Octaves 5
Major Triad 3
Minor Triad 3.
Major 6th 6
Minor 6th 6.
Major 7th 7
Minor 7th 7.
TIPS
- Shiftとエンコーダーを押しながらRangeボタンを押すことでプリセットを前後に切り替えられます
- Shiftとエンコーダーを押しながらスライダーを動かすと、全ステージのパラメータがその値になります
- プリセットCVは2半音ごとに動作を変えるため、キーボードやクォンタイザーを通すとコントロールが簡単です
- INITとRANDを押しながらCVを押すと、現在のCVシーケンスを少しだけランダマイズします
- RANDを押しながらLOADを押すとメモリーからランダムにプリセットを選択してロードします
- Shiftを押しながらCVボタンを押すと、ゲートOFFのステップでCVの値が変更されないリンクモードになります。長いディケイの途中で音程が変わったりするのを防ぎます。
- Shiftを押しながらスライダーをエディットすると、エディット中のステップのスライダー値がずっと表示されます